めずらしくひまな日曜。ひまでひまで仕方がなく気まぐれでかわいい後輩の仮宅を襲撃してみればだいじな後輩はほこりっぽい部屋のなかでうずくまっていた。しかし律儀にも後輩は起きあがっておざなりにでも相手をしてくれひとり分の昼食を手早くこしらえると今度はベッドにうつ伏せに倒れこんだ。ぎしりと安いパイプベッドがきしむ。 床にあぐらをかいてベッドに寄りかかるとコロネロはパスタボウルいっぱいのそれを頬張りながらスカルに話しかける(非常識? んなこた知ってら)。 「おいタコ」 「…………なんですか」 返事にも覇気がない。コロネロとは無縁の偏頭痛とやらはそれほどひどいものなのか。そして今日はまれに見るどっぴいかん。日差しに当たれないスカルにすれば広がる青は地獄の色だろう(だけどおれもこいつも空はだいすきだ)。 「明日はくもりらしいぞ」 「…………へえ」 「んだコラ。しけた声出してんじゃねえ」 「せんぱい」 スカルはむくりと身体を起こし、嫌悪してやまない大きな赤紫をコロネロに向ける(相変わらず女みてえな顔だ)。病的にうすい肩から白いシーツがすべり落ちた。 「皿、浸けといてください」 そのままふたたびばたんきゅー。 いつも蒼白いくせに余計蒼くなってべったりと髪が張りついていた。だけどスカルはなにも言わない。だからコロネロはなにもしない。 遮光性の白いカーテンがはたはた揺れて涼しいか背がはいってくる。すこしだけ潮のにおい。 「いい風だなコラ」 スカルは頭からシーツをかぶった。
役
立
た
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