死んでくださいとなんとなく本気でお願いしたらあのひとはいいよと笑って銃声がひとつ。なんだあのひとはにせものじゃあないか。からの薬莢がころがってじわじわ染みだしたものは世界を壊しはじめたから夢だと気がついてなあんだとため息をついた。ざんねんなのかあんどなのか。それでもお昼に会ったあのひとは元気そうだったからどうでもよくなった。





( やたら死にたがるのに死のうと思ったことは一度だってないらしい )