「なーあ」 「なんですか」 「あのさ」 「はい」 「たとえばなんだけど」 「うん」 「あんたの頭スライスして脳見たとして」 「うわあ、すごいグロテスクっていうかひどいな。それで?」 「うん、自分でもちょい思った。それで、そうやってあんたの脳覗いたらそのハレルヤってやつに会えたりするわけ?」 「さあ、どうでしょうね。じゃあ仮にあなたにも同じことをしたときにぼくはあなたのお兄さんに会える?」 「あー……むりだな」 「でしょう」 「つかあんたそれで本当に兄さんいたら本気でやるつもりだろ」 「ええ、もちろん。全力であなたの頭蓋骨に鋸入れます」 「……兄さん愛されすぎ」 「あはは。ちゃんとあなたも好きですよ」 「どうだかね」 「ひどいな、そんなにうたがわなくても。だってあなたをだいじにしたらロックオンは笑ってくれるもの」
そんな僕らの心身問題 |