散題 551-600



文字は水であり、米であり、空気である
夫れ、新たなる朝来たれり
わたしはさびしくなったわ
腹が減っては帰宅もできぬ
カンディル
桜の葉っぱは剥ぎますか
死後に銃(4×5=20)
私は人。私も、人。
旅は道連れ、世は乱世
狗の頸

わたしは生まれたことがない
ぜんぶ雨のせい
赤くたなびく雲路の先に充つる幸多からんことを
われ戦う、ゆえにわれあり。
あったらいいもの、なくてもいいもの
我が身を囮に釣り野伏
アンドロメダ型豪雨
カルネアデスの板は割れない

行く方もなし
春に修羅
光明が辻
プリンセス・カラメリゼ
夕暮れ竜と八つの波
これって僕の愛なの
乱射乱撃雨あられ
あな口惜しや、いとほしや
巨星、墜つ
ルストハリケーン

十字の焔
この色に誓って
恋人は、おいしい
ささやくように
白々しいまでに白んだ朝焼け
ラフレンツェと大雨の夜
少年はやがて
どうせだれも悲しまない
夢のつづきのようで
思い出にはならない

無遠慮とサーカディアンリズム
安全第二で馬鹿騒ぎ
雨のしずくは涙色
Baby cruising love
烏が七度鳴いたから、
蝮の腹
エバがアダムを迎えにいくの
亡くなった月の王の望み
肉色の視界
百年の恋がぐるぐるまわる